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二階に布団を広げて布団乾しをして有ったので、その中程で気持ちよくウトウトして居たら「チャコ、チャコ」と健太郎が呼ぶので何事かと思って居たら、「チャコ早く来い」と二階まで健太郎が来て私を探してるので、何か用事が有るような事は判ったので「ここに居るよ」と返事した。

健太郎が「チャコにお願いがある」という。

「庭の松の木のてっぺんにカラスの黒吉が来ている、チャコは木に登れるから登って追い払って」

「なぜ追い払うの」

「いいから早く追い払ってよ」と健太郎は急かす

庭にはおばあちゃんも居た、おばあちゃんが説明して呉れた。

「ほら柿の木で雀達が騒いでいるだろう」

お父さん雀とお母さん雀が「助けてー助けてー」と言って居る。

おばあちゃんが続けて言った

「ほら二階の横の軒下に巣箱が有るだろう、雀の子供が生まれたのよ」

雀の巣箱の方を見たら子供雀の声がする

「あの子雀を黒吉が狙ってるのよ」

ようやくいきさつが判った

「チャコ頼むよ、お願い」とおばあちゃんにも頼まれてしまった。

黒吉の方を見たら、黒吉が睨み返して来たように感じた、怖そうだ。

「チャコ早く登ってよ」と健太郎がが急かせる。

また黒吉の方を見たら、また睨み返された。

健太郎やおばあちゃんが松の木の下からいくら怒鳴ってもてっぺんに居るカラスには何の気にもならない、近くに行って

「雀の親子が黒吉を怖がっているのだから何処かへ行ってよ」と話す事が良いのだが私も睨まれて怖く成って来た。

「早くしてよ雀が泣いているよ」と健太郎がまた急かせる。

私は木には登れるが黒吉の近く迄行くのは怖く成って来た

「早く早く」とおばあちゃんも急かせてきた。

「私出来ないよ」と泣いてしまった。

「チャコ怖いのかい」おばちゃんが優しく言った。

「チャコ怖くないよ黒吉なんか」健太郎は強気である。

「私登れない黒吉怖い」とまた言ったが健太郎は私を急かした。

黒吉はまた私達の方を見て睨んで居る。

これは「カラスのお礼」という童話の一コマである。

この家の主人が創作童話を書いているのを覗いたのだ、私は全くの役立たず
にされて居る、私より健太郎の方が若い、私はこの家に来てから間もなく20年だ、何か役にたとうと思って居るが役立たずにされて居る。

 

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